2011年7月19日火曜日

Mona


Catching Time's Fiery Lust

Jul 18, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered and mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi


Download









同じナッシュビル出身のKings Of Leonのように、この四人組のMONAは「心に訴える曲を書くには、やっぱりストレートに、正しい心で挑まなければとダメだ」と理解している。変なにおいのする怪しいトラックに乗って広大ですぐに把握出来ないアメリカの田舎道を制覇するよりは、UKで最初に存在感を見せつけ、アメリカだと何年もかかったであろう注目を獲得するに至ったのだ。海外侵略は本国へ帰ったときみんなを唖然とさせるような狡猾な技だ。いや、タイトなジーンズとサングラスをずっと着用している彼らは「変な人たち」と思われるだけかもしれない。当人達は絶対気にしないだろうし、何マイル先のイギリスではそれでキャラが通っているんだけれど。きっと彼らはこう思っただろう。「なんだよこのとんまな奴らは?何でみんな僕らの音楽をわかってくれないんだ?」と。そしてあらゆる種類の不健全な考えが頭をよぎる。本当に長い間、このFollowill兄弟(Kings Of Leonの事)の母国の彼らに対する残酷までな無関心さを嘆くインタビューを読んできた。彼らはグラミー賞で注目されてからやっと大衆に認識されるようになった。MONAのメンバーも同じように長い旅の準備ができている。UKで何かいい機会があったとしても、彼らは何曲か準備してここに来てくれた。

Austinでこのセッションの曲が録音された日、音楽界の話題は今年のSXSWで持ち切りだった。MONAはUKの音楽雑誌CLASHの作家や写真家に引っ張りまわされ、彼らの初めてのSXSWの様子が密着ドキュメントされていた。この記事の焦点はメンバーの決意に当てられた。MONAはこれからの長い旅の覚悟が出来ていて、ハードワークと一丸となって活動することが成功への道だと信じている、といった内容だ。雑誌はMONAについて、楽曲を聴けば彼らの事が分かるし、あらゆる種類のアリーナ級のバンドのレベルに近づいていて、バラードやアンセムの魅力を理解している、と示唆している。これらを頭に入れてうまく活用していると言うことも。リードシンガーのNick Brownは元レスラーみたいな体系をしていて、着ている服を変えたらいつかボノっぽく変身してしまうんじゃないか。彼の歌い方と歌のテーマ、目の輝きと落ち着き、それでもチャンスの瞬間を見逃さない所は、昔の若く貪欲だった頃のU2を思い出させる(Coldplayのクリス・マーティンの要素もあるけれど)。"Trouble On The Way"はピアノナンバーでBrownは目の前で血を流すように熱く激情する。欲望は燃え盛り、酔ってふらふらになった体で昨夜夢中になった女の子に腕を差し伸ばしている。PitballとNe-yoにも同じような曲あったよね。この曲で、たった一晩の出来事だけれど、何か特別なものがあったかもしれないというアイディアを提示している。"Listen To Your Love"は足を踏み鳴らし、ライターを空に掲げ「バルコニーの下で待ち続けている君の思い人に気づいてやれ」というメッセージを送っている。「ほら、君の事を誰よりも大切にするよ」とBrownは歌う。まさに生々しい感情の表れだ。もしこれが真新しいもので無かったらね。
Mona Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome To Daytrotter
  2. Listen To Your Love
  3. Lines In The Sand
  4. Troubles On The Way

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...