2011年7月30日土曜日

The Black Swans


The Ups, The Downs, The Ups, The Downs, Etc.

Jul 29, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi





Black Swansの曲で現れるキャラクター達は足を引きずってとぼとぼ歩いている。ズボンの膝の所には穴が開いてしまっている。靴もはき潰して汚く、穴が開いている。曲中を何年何年も歩き続け、小便が出来る場所も限られている。彼らは「このグラスワインを飲む理由はいくつでもある」と言う。起きたり、疲れて休んだり、また歩き始めたりを繰り返す。寝て起きて、また寝て、あっちへ行ったり来たり。こいつらは夜中に起きていられないような奴らだ。体は肉体的疲労と精神的疲労疲れ果て、奥さんや彼女と簡単な食事と軽い会話を済ませた後、どこでもいいから倒れこむ。毎日繰り返すいやな仕事、すこし寝たらまた始まる。

オハイオからきたバンドのリードシンガー、Jerry DeCiccaは何も包み込まない。彼は中東の人間のように聞こえる。経験から物を言うジェントルマンとか、白髪混じりの農業コミュニティに参加するタイプの人間。天気予報を気にして、雨がどれだけ農作物に降るとか気にしている。彼らにとって天気はとても重要な問題だからね。物事は変わっていくし、雨雲は増えていき、あちらこちらにしとしと雨を降らせたりドンときつい大雨を降らせたりする。どこにどれだけ雨が降るかなんて分かるはず無い。だから僕達は予測し続けるし、それが話の話題をいつも与えてくれる。

Black Swansの曲に登場するキャラクターは常に暗い人生を送っている訳ではないようだけれど、いつもポジティブに物事を考えている訳でもないみたいだ。人生はそういうものだ。それは至って実用的な考えだし、毎日の生きるヒント(紅茶に入れる蜂蜜とか良いよね)とかそういうものは信じていても大体踏みにじられる。実際に"Little Things"という曲はそういう考えを歌っている。「ちっぽけなものを信じてるんだ/種を信じている/タンポポで願い事する/これ花だっけ?ハッパだっけ?」曲中の登場人物たちが信じ切っている美しい人生のヒントの両面性を描き出している。そして、リスナーは彼らの人生の洪水を経験する。ベースメントまで水が流れ込み、苔が壁に生えてきて、ぐちゃぐちゃになったフォトアルバムを捨てなくてはいけない。次に何が起こるのだろう。多分綺麗で青々しい芝生を手にいれるのだろう。洪水の悲しみは消えないけれど、そこには光がある。時々うんざりさせられる小さな光だけれど、手に入れられるものはゲットしておかなければ。
The Black Swans Official Site


試聴・ダウンロード


セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Don't Blame the Stars(Don't Blame The Stars収録)
  3. Rooster(Words Are Stupid収録)
  4. Mean Medicine(Don't Blame The Stars収録)
  5. Little Things(Don't Blame The Stars収録)




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